音の懸け橋|三重県ピアノ調律師のブログ
楽器店を経営する調律師のブログです。ピアノのあれこれUPしたいと思っています。ホームページも見て下さい~。http://www.asahigakki.com/

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四日市市へGP調律

今日は四日市市阿倉川のレスナー宅にヤマハC5のグランドピアノ調律にお伺いいたしました。数年前に当店で新品に買い換えられたピアノです。
納入当時、先生からのクレームで低音の方の一音がどうしても気になり、何度かお邪魔させてもらい、ようやく現在、納得の行く音になってきました。
低音弦はバス弦と呼ばれ、銅線が巻いてあるのが普通です。この、バス弦の銅がすれる音でジン線と呼ばれるジンジンした音になったり、ボン線と呼ばれる詰まって伸びない音になったりと新品当時から結構クレームが出る事があるのですが、弦をひねったり交換したりすれば大抵のものはなおります。また、このバス弦との境目の音の変化が気になる方も結構います。その時は、整音や整調でバランスを整えたりして気にならない程度に軽減します(弦の素材の違いで厳密に言うとまったく同じ音質にはなりません)
今回の場合は、そのような単純なものではなかったのです・・・・ジン線のジンジンした音は気になる音の隣の音の方が鳴っていましたが、先生はそれは気にならないとの事・・・ハンマーからの雑音の類かと思い隣のハンマーと交換してどうなるか?とかよくよくお話して出た結論が、基音とは別の、高次倍音の音がどうしても耳ざわりに聞こえるようです。しかも第16倍音(これは協和音で問題ありません)の前後位の不協和音の倍音です。実際、調律師3人がかりで確認しても、私どもには不快に思うほどの音は聞き取れません。それでも先生には耳ざわりに聞こえるようです。まさかとおおもいでしょうが、こう言う風に、ある特定の周波数に耳が敏感に反応する事はあるのです。4,5年前にも、名古屋の大学の教授(声楽)の調律をした時も、今回のケースとまったく同じで、隣のジン線は全然気にならず(私たちはジン線気になるのですが・・・)、高いほうの音が混ざっていやな感じがするとの事でした。その時は、私の耳に聞こえない周波数があるのではないかと自分の耳を疑うほどでした。結局、浜松から私の師匠(スタインウェイのオーバーホールを良くされていた方です)も呼んで父と3人がかりで作業して全員一致でそういう結論に達しました。その時は極稀な特異なケースと思っていましたが、そんな事もないのでしょうか・・

2012121601.jpg

こういうケースは、ほぼ設計上どうしようもないケースですが、それでも何とかならないかと思うのが技術者魂です。ハンマーの打弦点を少しずらしたり、フレームの共鳴による倍音の増幅を抑えるようにフレームを細工したり、もちろん通常の整調、整音をしたり・・・考えうるすべての事を試行錯誤しながらやってみて現在の状態になりました。

2012121602.jpg

人間の耳って本当に不思議です。人によって聞こえ方が違うんです。私たち調律師がいつも思うのは、自分の一番いい音が弾き手にとって一番いい音とは限らないと言う事です。そういう意味で、私たち調律師は弾き手との会話は大変重要なのです。どんな曲が好きか、どんな弾き方をするか、ジャンルは何なのか・・・その中から弾き手にとって良い音をイメージしていきます。ですから、担当の調律師さんとたくさんお話してくださいね(^^♪きっと良い音にしてくれますよ。
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